近くの隠れた名所、『今宮神社』のちょっと意外なお話。


近くの隠れた名所、『今宮神社』のちょっと意外なお話。

今年も残すところあと5日ですね。
年末年始はどのように過ごされるのでしょうか。
年始の京都と言えば、初詣。

昨日、近くの北野天満宮を通ると
静かな夜を迎えていました。
学問の神様の総本宮ということもあり、
年末年始は合格祈願の人などでごった返します。
今は来る年始の前のお休みというところでしょうか。

当ゲストハウス和音の近くには
いくつも寺社があります。
先にあげた北野天満宮、
大徳寺、金閣寺、千本えんま堂、今宮神社などなど。

今回は
その今宮神社で
半世紀以上を経て見つかった「扉」のお話です。

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神社では
神様がお鎮まりになっている所を
「御本殿」といい、
そこへ通ずる扉のことを「御扉(みとびら)」といいます。

しかし、今宮神社では明治35年の再建時、
御扉はありましたが、
その後祭事のときに取り外されたまま、
ずっと行方がわからなかったそうです。

「意外」だったのは
長きにわたって
御本殿前の扉が外され、
行方知れずだったことです。

それが約2年ほど前に見つかりました。
良かったですね。
しかし半世紀以上も放置されていたせいか
傷みがひどく、修復されたそうです。

そして、その御扉がようやく
あるべき所に再び取り付けられました。

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(Yomiuri Onlineより転載)

これがその御扉。
木の温かみある扉がまるで新品のように綺麗ですね。

この4枚1組の御扉、
材料は「木曾檜」で
修復は静岡県で行われました。
神社や寺院では比較的よく使われる素材だそうです。

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徳川綱吉の母親である桂昌院が
再興したとして知られる今宮神社。
994年に悪疫退散を祈願すると共に、
御輿を造営し紫野御霊会を営んだのが起源。

京都へ来て、色々と「へー」と思うことは
ありますが、
来た当初に感銘を受けたのが今宮神社でした。

このあたりの町内会では
年一回の総会で
今宮神社でご祈祷を受け、
その後神社の中で集まりがあります。

その集まりに初めて呼ばれ、参加したとき、
最初は驚きましたが、
歴史ある神社で行われる催し物に
自分が参加することで
「京都の人」に
一歩踏み出した気がしたことが
思い出されます。

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