『京都おさんぽ#82』和音近くの穴場の名刹。釘抜地蔵(その1)


昨日は大寒。

街なかの雪はほとんど解けましたが

寒さ厳しい日が続きます。


さて、前回大雪のお話のときに

少しご紹介した、

「穴場の名刹」のお話をしたいと思います。

そこの作法も実際に体験してきたので

合わせてご紹介します。

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釘抜き地蔵(石像寺) 和音の西、

千本通を少し下ったところにある

こちらのお寺が今日の主人公です。


入り口は千本通に面していますが

こじんまりしているので

見落とさないようにご注意を。


当寺院、 正式名称は

家隆山光明遍照院石像寺
(かりゅうざんこうみょうへんじょういんしゃくぞうじ)

と言います。


石像寺は、弘仁10(819)年に

弘法大師・空海によって創建。

弘法大師は遣唐使として唐へ渡り、

帰国の際に石を持ち帰ります。

その後、その石に地蔵菩薩を自ら彫り、

人々の「諸悪・諸苦・諸病を救い助けん」

と 祈願したそうです。


その言葉が表すように

様々な苦しみを取り除いてくれる

霊験あらたかなお地蔵様は

「苦抜(くぬき)地蔵」と呼ばれ、

やがて「くぎぬき」の名で

知られるようになりました。

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さて入り口から

細い道を少し進むと

本堂がある広場へ出ます。

雪をかぶった本堂。

その寒さが

凛とした気持ちにさせてくれます。


さて目の前に見慣れないものが

見えると思います。

これが当寺院を象徴する

「釘抜き」の像です。

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約1,000枚もの絵馬が

並べられている境内。

平安時代には

なんと歌人の藤原定家、

家隆も 住んでいたそうです。


さて、いよいよお参りです。

「いよいよ」と言ったのは、

こちらではある作法で

祈願することが出来ます。

もちろん普通にお参りすることも

出来ますが

ここならではの「苦抜き」祈願を

今回してみたいと思います。

祈願の様子は次のお話にさせてください。

今回も読んでいただき

ありがとうございます!

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